2018年高校入試結果
在籍者9名
合格校
I.R.君 | 都立豊多摩高校(推薦合格) |
K.T.君 | 都立富士高校(推薦合格) |
H.R.君 | 都立広尾高校 大成高校 |
H.K.さん | 都立武蔵丘高校 文化女子大杉並高校 |
K.Y.君 | 佼成学園高校(単願推薦合格) |
M.T.君 | 杉並学院高校(単願推薦合格) |
M.J.君 | 保善高校(特進) |
O.R.君 | 成蹊高校 玉川学園高校 文化女子大杉並高校 |
T.S.君(個別指導) | 日大鶴ケ丘高校 佼成学園高校 |
最終進学先と受験の種類
今年度(2017年4月~18年3月)の中学3年生の高校入試結果について具体的に報告します。
今年度の中3受験生は全部で9人おり、全員が志望校に進学することができました。9人中8人が第1志望校に合格し、1人は第2志望の私立高校に合格しました。各生徒の進学先と受験の種類は次のとおりです。
I.R.君 | 都立 豊多摩 | 推薦入試 実受験倍率3.03倍 |
K.T.君 | 都立 富士 | 推薦入試 実受験倍率1.88倍 |
H.R.君 | 都立 広尾 | 一般入試 実受験倍率2.05倍 |
H.K.さん | 都立 武蔵丘 | 一般入試 実受験倍率1.65倍 |
K.Y.君 | 私立 佼成学園(文理) | 単願推薦 |
M.T.君 | 私立 杉並学院(文理) | 単願推薦 |
M.J.君 | 私立 保善(特進) | 併願推薦 |
O.R.君 | 私立 成蹊 | 一般入試 |
T.S.君 (個別指導) |
私立 日大鶴ケ丘高校(普) | 一般入試 |
※都立高校の実受験倍率=受験者数÷合格者数で算出。
無事に進学先が決まった生徒の皆さんに、心からお祝いを申し上げます。そして、これまでの受験勉強を通じて目標を達成した努力と経験を忘れず、高校生になっても次の目標に向って頑張っていただきたいと思います。
内申点が大きく影響する高校受験
昨年度の受験生は全員都立志望でしたが、今年度は都立志望と私立志望に分かれ、さらにそれぞれ推薦入試と一般入試の両方があり、さまざまな受験形態になりました。高校受験は都立と私立のどちらにしても、内申点が非常に大きく影響するということが共通して言えます。
偏差値70以上の難関国立私立高校受験は別として(このレベルで一般枠の推薦入試を実施している学校はほとんどありません)、私立の上位校(偏差値60以上70未満の高校)の多くも、都立の上位校も、内申点が高ければ推薦入試で合格することができます。内申点が高ければ高校受験は非常に有利になり、逆に低いと大変苦労します。
高校受験の内申点と合格の関係
私立の推薦入試は単願も併願も必要な内申点を満たせば、それでほとんど合格が決まるので、私立志望の場合、志望校をできるだけ早く決め、定期考査で点数を取り内申点を上げ、単願推薦を取ることが合格への最短ルートとなります。
単願推薦が取れなかった場合は、第1志望校に受からなかった時のために複数校受験することになり、入試問題を解ける学力を身につけなければなりません。私立は高校によって出題傾向がそれぞれ違うので、過去問を解く量も受験する高校分だけ必要になり、勉強量が大幅に増えます。
私立志望の人は、学校の成績を上げ内申点を確保し、単願推薦を目指すのが最も効率的で賢明な方法と言えます。
都立の場合、推薦入試では作文または小論文、集団討論、個人面接が行われ、中学生には不慣れな内容が多く、合格率が平均3~4人に1人と低いのですが、内申点の比重が合格点に対し約50%と大きいので、今までの受験指導経験から判断すると、内申点で決まると言ってほぼ間違いありません。
今年度は都立の推薦合格者が2人出ましたが、2人とも進研の合格基準内申点に対し、それぞれ8点、9点も上回っており、余裕を持って合格しています。
また、都立の一般入試も、内申点の比重が合格点の30%を占めているので、内申点が高いほど入試の必要得点が下がり合格しやすくなります。今年度の都立の一般入試受験者は3名おり2名が合格しましたが、合格した2人は進研の合格基準得点に対し、5教科合計でそれぞれ15点以上、30点以上多く取り合格した一方、もう1人は5教科合計で7点足りずに不合格になっています。
高校受験は、入試問題を解けるように実力を上げることも必要ですが、学校の9教科の内申点をできるだけ上げることが成功の鍵です。
その他の高校受験のポイント
今まで高校受験を担当してきた経験と分析から、上記の内申点の重要性以外にも、高校受験に大事なポイントを記しておきます。
①中2の3学期は中3の0学期と捉えるべき
中3の11月末に確定する内申点はできるだけ高いほど受験に有利ですが、中3になってから勉強を始めても学習内容が難しくなり、簡単に学力と成績が上がるものではありません。志望校に行きたければ、どんなに遅くても中2の3学期から目標と強い意志を持って、勉強に最大限の力を入れる必要があります。
今年度の都立豊多摩高校に合格した生徒は、中2の2学期まで成績は3と2だけでしたが、中2の3学期から目標と強い集中力をもって猛勉強し、最後の成績は5と4になり、見事に推薦入試で合格しました。
②都立志望の場合、英数国だけでなく、理社も3教科と同等に勉強しておく必要がある
理社は他の3教科と配点が同じであるにもかかわらず、勉強がつい後回しになり、受験生の足を引っ張ることが多くなります。理社はどちらも暗記する内容が多いので、一定量の勉強時間が絶対に必要になります。
理社が苦手な人は早めに取り組む必要があり、得意な人は高得点を取れるようにすることで、精神的な余裕もでき、受験が有利になります。
③私立の学費負担軽減制度の都立受験への影響は限定的
私立高校学費負担軽減制度(世帯年収に応じ入学初年度に最大442,000円の授業料免除)の影響で、今年度の都立高受験者は大幅に減ったと報道されていますが(受験倍率が今までの全体平均約1.5倍から約1.4倍に減少)、受験結果を詳細に見てみると、影響はかなり限定的と言えます。受験者数が減った都立高は、商業科、工業科、普通科の偏差値下位校がほとんどで、普通科の中堅校以上は今までとほとんど変わっていません。
受験者数が減った上記の高校は、最近人気がずっと下がってきており、普通科中堅校への進学希望者が増えていたので、軽減制度はその傾向に拍車をかけただけと感じられます。 したがって、今後は内申点と学力によって都立志望と私立志望が明確に分かれ、都立普通科の中堅校以上は受験倍率が今までと同じか、むしろ高まることが予想されます。
④都立推薦入試の経験は将来役に立つ
都立高校の推薦入試は前述のとおり内申点がないと合格は難しいですが、自己PRカードの作成、作文または小論文の勉強、集団討論と面接の練習、そして実際にこれらの試験を受けた経験は、将来、これと似たさらに難しい試験をする大学の推薦入試や、就職活動をする時に必ず役に立つので、都立を志望する人は推薦入試を受験することをお勧めします。
本多セミナーは生徒第一主義で高校受験を指導します
受験倍率が毎年2倍を超える、人気トップの都立広尾高校に今年度合格した生徒は、内申点が進研の合格基準内申点より4点低かったため、入試の合格必要得点が平均して1教科70点以上となり、苦戦が予想されました。しかし、本人がどうしても広尾高校に行きたいという強い意欲を持ち、1月から受験直前まで、通常の授業以外に毎週日曜日にも無償の補習授業に来て必死に勉強して、見事に期待に応えてくれたことは当塾の誇りです。
本多セミナーは、生徒第一主義で、熱意と責任感のあるベテラン専任講師が、生徒一人ひとりに合った勉強方法を指導し、やる気を引き出し、全員第1志望校合格を目指します。