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大人になって振り返る算数

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食塩水の濃度2

[問題]5%の食塩水100gと10%の食塩水150gを混ぜると何%の食塩水ができますか。

前回、食塩水の濃度とは、食塩の量は食塩水の量の何倍かということを表すもので、決して食塩と水とを較べているのではないということを述べました。今回もこのことだけに注意して考えれば簡単ですよ! ただし5%の食塩水100gという意味をしっかりかみしめないと次のような間違いを犯すのです。

[愚問]5%の食塩水100gに5%の食塩水100gを混ぜると何%の食塩水になりますか。

[愚解]5%と5%を混ぜるので10%になる。

同じ塩辛さなので塩辛さは変わりないですね。でも意外とこんな所に間違いのもとがあるのです。もう一度、言葉の意味(用語)をかみしめましょう。5%の食塩水100gとは100gのなかに0.05倍ほどの食塩があるということですね。基本に忠実に問題をほぐしていきましょう。

先ず5%の食塩水100gの量は当然100gです。そして食塩の量は100×0.05=5(g)ですね。次に10%の食塩水150gとは全体の量は150gで、塩の量は150×0.1=15(g)です。この2つを混ぜると、全体の量は、

100+150=250(g)で塩の量は

5+15=20(g)ですね。ですから

[解答] 100+150=250

100×0.05+150×0.1=20

20÷250=0.08   答 8%

0.08×100=8(%)

前回、何故水と塩ではなく食塩水と塩を較べるようにしたのかを問題にしましたが、これは下の2つの式で考えるといいのです。

[式1]食塩の量÷食塩水の量

[式2]食塩の量÷水の量

これについては次回。(やけにのばしてます)。

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