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大人になって振り返る算数

大人になって振り返る算数


食塩水の濃度1

今回から子供にとって恐怖感?さえ覚える「食塩水の濃度」について振り返りましょう。

[問題]水100gに食塩25gを混ぜたときの食塩水の濃度をもとめなさい。

[誤答1]100÷25=4    答 4%

[誤答2]25÷100=0.25

0.25×100=25 答 25%

[誤答1]は論外なのですが、水と塩の量を割合で較べていることは確かなので意味がないわけではありませんね!ただし4倍が4%という根本的な間違いをやっていますね。

[誤答2]は何故ダメなのでしょう。これは意外に奥が深いんです。食塩水の濃度の定義は何かをキチンと理解しましょう。また何故そう定義したのかは大人の立場としては興味深いと思うのですが...。

濃度とは全体の重さをもとにしてとけている物の重さがどれぐらいにあたるかということです。食塩水であてはめると食塩水全体の量を基準にして食塩の量の割合をもとめることになりますね。(頭がイタくなりそう!)つまり食塩の量は食塩水の何倍かということです。そして食塩水とは読んで字の如く食塩と水とを混ぜたものです。[誤答2]の間違いはここにあてはまるのです。

[誤答3](100+25)÷25=5           答 5%

[誤答2]と同じく根本的な間違いをやっています。そして割合を計算するときの一番重要な、基準の量で割るということを考えていませんね。それではいよいよ正解を!

[解答]25÷(100+25)=0.2

0.2×100=20      答 20%

さていよいよ大人にとっての本題になるのですが、どうして食塩と水ではなく、食塩と食塩水を較べることにしたのでしょう?筆者も小学校時代に疑問を持ったのですが...。

次回ではこの事についても考えましょう!

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