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大人になって振り返る算数

大人になって振り返る算数


流水算2

[問]А船が川を上るときは毎時25kmで、川を下るときは毎時45kmでした。それでは、静水時の速さが毎時30kmのB船がこの川を80km下るには何時間かかるでしょう。

[解答]
(45−25)÷2=10・・・・・・(1)
30+10=40・・・・・・(2)
80÷40=2・・・・・・(3)

答 2時間

前回で"流水算"とは4種類の速さの中で2つわかると残りの速さが求められ、それを利用する算術であると述べました。そうすると6種類のパターンができるのです。この問題はその中で最もよく使われるものです。

上りの速さと下りの速さがわかっているときはその2つの違い(差)を考えてみましょう。上るときは船の性能より川の流れのぶん遅くなり、下るときはその反対に流れのぶん速くなりますネ! 図に表すと、

説明画像

つまり上りの速さと下りの速さの差は流れの速さの2倍だとわかります。(1)で求めた10とは流れの速さが毎時10kmだということです。〔A船の静水時の速さは25+10=35(km/時)となるのですが、これはこの問題では関係ありません〕

するとB船の下りの速さは(2)で求められるのであとは簡単です。

実際の入試では川の流れの速さを変えたり船を故障させたりといろいろ別の要素をからめてくるのですが、考え方としては決して難しくはないと思います。毛嫌いしないことです。

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