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大人になって振り返る算数

大人になって振り返る算数


整数の考え方1

出来るだけ急いで答えてください。

「出席番号5番の人から10番の人までは全部で何人いるでしょうか?」

 もちろん正解は6人です。でもうっかり5人と答えた人が多いかも。算数の問題には意識的にこのミスを誘導することが多いのです。

5人と答えた人は10-5と反射的に考えたのでしょう。つまり10人から5人を引いたのですが、この5人の中には5番の人が含まれているのです。5番の人がいなくなってしまいますね。引き算の罠といってよいでしょう。対策としては常にわかりやすい例をあげて考えるクセをつけさせるー注意力をアップさせるーことです。一般の小学生に限らず、難しいが一番重要なことです!

さて中学受験生にとってのマニュアルとしては?

それではもう一度最初の問題の模範解答を、

[解1]  10-5+1=6   [答え] 6

[解2]  10-(5-1)=6  [答え] 6

解1では10-5では1人少なくなるので最後に1を加え正解を出しました。一応納得!

さて問題は解2なんですが。いかがでしょう。説明できますか?

[解2の説明]

出席番号1番から10番までの人をそれぞれ①②…⑩と表して説明します。

①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩・・・これで10人ですね。

さてこの中から当てはまる人は ⑤⑥⑦⑧⑨⑩・・・の人です。

すると入らない人は①②③④・・・の4人ですね。

ですから10-4で正解なのです。この4を(5-1)と表現したのです。⑤の人が後ろを振り返り、いらない人が4人と考えたようなものですね。

 次回はこの2つの解法のどちらかに軍配があがるのか考えてみましょう。

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