荻窪の学習塾・本多セミナー

大人になって振り返る算数

大人になって振り返る算数


割合の考え方2

[前回の問題]

ある品物を定価の2割引の6,000円で買いました。この品物の定価はいくらでしょうか。

[模範解答]

1-0.2=0.8 6,000÷0.8=7,500   (答)7,500円

この解答を見てピンときた人は、ずいぶん算数に毒された方(または達人?)です。6,000円÷0.8の意味をしっかり説明できる大人はそういないと思います。またその必要もあまり感じません。日常的な考え方とは違うのです。

もちろん方程式の考え方でx円の0.8倍が6,000円なのでx=6000÷0.8とすればよいのですが?(小学校でも逆算という考え方は教えています。)

さて、この大人にとって難しい考え方が、ある種の小学生にとっては実にすばやく出てくるのです(いやですね)。これは少し脳の使い方?が違っていて、マニュアル化されている、つまり訓練されているからなのです。

問題は、これを勉強がよくできる、頭が良い、などと勘違いしがちだということなのです。更に、普通の大人が理解しづらい(日常的ではない)ことを、訓練されていない子供に無理矢理おしつけていることです。私見ですが、小学生は自然数の四則(+-×÷)の考え方が身につけば十分だと思います。

不満だけではなんなので、次回はそのマニュアルの習得法に言及します。

[注] 6000÷0.8の意味づけについても折を見て説明するつもりです。

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